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麻薬取締の国際協力を強化

 

80年代に入ってから、麻薬犯罪がますます国際化、集団化し、特に国境を越えての麻薬販売が直接引き起こす麻薬犯罪が日ましにはびこるというきびしい現実に照らし、中国政府は国際麻薬取締協力に積極的に参与し、効果的な活動を進め、しかるべき貢献をした。

――1985年、中国は国連の「1961年麻酔品条約」と「1971年精神薬物条約」への加入を正式に認可され、国連麻薬取締機関の前身である国連麻酔品局と国連薬物乱用統制基金(UNFDAC)と協力を実行し始めた。

――1987年4月、ディキンネロ(イタリア籍)UNFDAC執行議長が北京、雲南を訪れた。双方は「ゴールデン・トライアングル」地区の麻薬問題を共同で解決するルートと方法を検討し、麻薬取締協力プロジェクトを実施し、関係諸国に麻薬取締援助を提供するなどの方法を通じて協力を実行することを確定し、「中国政府とUNFDACとの麻薬取締協力プロジェクト」を制定し、それに調印した。

――1987年6月12〜26日、138カ国の3000余人の代表はウィーンで国連の開いた麻酔品乱用・不法販売・運送問題についての閣僚級会議に出席し、「生命を愛し、麻薬を吸飲しない」というスローガンを打ち出し、毎年の6月26日を「国際麻薬取締デー」とすることを提案した。1990年2月、国連はニューヨークで麻薬取締問題についての第17回特別総会を開き、「政治宣言」と「世界行動計画」を採択し、今世紀の最後の10年を「国際麻薬取締10年」とすることを決定した。

中国は麻薬取締の国際協力の積極的な推進者と参与者であり、1988年に国連の採択した「麻薬及び向精神剤の不正取引の取締に関する条約」」に最も早く調印し、批准した国の一つでもある。

――「ゴールデン・トライアングル」という麻薬産地が中国と世界に危害をもたらしていることに照らして、中国は国連の提唱した「ゴールデン・トライアングル」地区亜区域での麻薬取締協力に積極的に参加した。1991年2月、国連は東京で国連麻薬取締特別総会を開催した。中国、ミャンマー、タイの三カ国が協議した結果に基づいて、「国連薬物乱用統制基金は「東南アジア麻薬取締戦略」を踏まえて、東南アジア「ゴールデン・トライアングル」地区亜区域における麻薬取締協力の構想を打ち出した。

――1991年5月、中国国家麻薬取締委員会は初めての中国・ミャンマー・タイ・国連麻薬取締機関の高官会議を開き、引き続き東南アジア地域で亜区域麻薬取締多国協力を実行する構想を討議した。

――1992年6月、中国、ミャンマー、タイの政府代表団と国連麻薬取締機関はミャンマーのヤンゴンで「中国・ミャンマー・国連麻薬取締機関三者麻薬取締協力プロジェクト」とタイ・ミャンマー・国連麻薬取締機関三者麻薬取締協力プロジェクト」に調印した。これはアジア地域での多国麻薬取締協力が正式に実行されたことを示している。

――1993年10月、ラオス政府の要請に基づいて、同国を亜区域麻薬取締協力の範囲に組み入れ、中国、ミャンマー、タイ、ラオス、国連麻薬取締機関の代表は国連第48回麻薬取締特別総会に出席した期間に、国連本部で「麻薬取締了解覚書」に本調印し、亜区域麻薬取締協力の中でハイレベルの接触を保つことを決めた。

――1995年5月22日、中国政府と国連麻薬取締機関第2期麻薬取締協力プロジェクトは北京で調印された。第2協力プロジェクトの実施期間は3年で、中国政府は6000万元を投じて、国境通過の麻薬密輸活動を取り締まる装備と力を強化する。

――1995年5月27日、中国、ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア、国連麻薬取締機関は北京で第1回亜区域麻薬取締協力閣僚会議を開き、「北京宣言」と「亜区域麻薬取締行動計画」を採択し、カンボジア、ベトナムを「麻薬取締了解覚書」の加盟国として受け入れることに同意した。

――1996年4月、中国とロシアは北京で「麻薬及び向精神剤の不正取引と乱用の取締に関する協力協定」に調印した。

――1996年12月、中国はまたインド、パキスタンと国際麻薬取締協力協定に調印した。

このほか、中国の公安部、衛生部、税関総署は国連麻薬取締機関と何回も国際麻薬取締講習会と研修班を開設した。80年代以来、中国政府は数十回も関係者を関係国・地域に派遣して、学習、視察、研修させた。中国と関係国・地域は麻薬取締協力の面で大きな成果をあげた。1996年、広東、雲南二省の公安機関は香港の警察当局と密接に協力し、建国以来の最大の国際麻薬密輸グループを検挙し、事件と関係ある犯罪者40余人を逮捕し、ヘロイン598キロ、麻薬資金327万元と31万ドル及び各種車両17台を押収した。ここ十年来、国外の関係方面と協力して、国にまたがる麻薬密輸事件を何回も検挙し、国外の麻薬密輸犯罪者を多数逮捕した。これと同時に、中国政府はまたすすんでミャンマー北部地区の住民の罌粟に代わる作物の栽培を援助して、ミャンマー北部の一部地区の罌粟栽培面積をいくらか減らした。

 

人民中国インターネット版 2012年6月21日

 

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