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安順三大屯堡をめぐる

 

天龍屯堡
 天龍は今のところ、屯堡文化の景勝地として開発された唯一の屯堡村である。「商売臭」は避けられないが、老婦人たちが着ている明代の漢族の服装は古来の習俗であり、観光客に見せるためにわざわざ作ったものではない。また、天龍屯堡に行ったら、是が非でも見て欲しいのはここの「地劇」だ。

テーマ: 古建築 民俗
観光案内: 0853-4295548 0853-4295293
入場料: 60元
交通: 貴陽「金陽客車站」=長距離バス・ターミナルから「安順行き」に乗る。20分に1本の間隔で発車。「天龍」までの料金は30元。1時間半ほどで「天龍」に到着、下車。3キロほど歩くか、片道10間のバイクタクシーで「屯堡」まで
食住: 屯堡人宅に宿泊。屯堡文化、屯堡人の生活と農作業などを身をもって体験できる。費用は一人約20元。現地の名物料理も味わうことができる。天子黄金菓子、皮付き牛肉、老漢卵巻き、豚の腿肉、老房子酒などなど。※ 参考 天龍には、三合院地劇館があり、専門に上演している。一見の価値あり。

<観光順路>天台山伍龍寺
 天龍屯堡から2キロほど。伍龍寺は屯堡石造り建築の精華と言える。この寺廟は中国では稀に見る軍事化した城砦古刹で、窓は城砦の銃眼のように小さく、外観は石の城砦といった感じである。山頂の台地上にある寺の建築は全て穿斗式吊脚木結構で、儒教・仏教・道教の宗教思想が寺内の彫刻と建築に色濃くその痕跡を残している。とくに舌を巻くのは、古刹の外壁が、ほとんどが山腹に石を積み上げただけの造りになっていることである。壁越しに下を見ると、胸がどきどきするに違いない。中国建築史の大家、張開済は「中国古代山地石造建築の精華」とたたえている。
入場料: 25元/人 オフシーズン 10元/人
交通: 貴陽バスターミナルあるいは体育館前長距離バス・ターミナルから「安順行き」に乗車。20分おきに発車。「天龍」高速出口で下車し、徒歩で3キロほど歩く。バイクタクシーに乗ると片道10元。

 

九渓
 屯堡コミュニティーの中心。九本の渓流が集まる地の意。九渓は最大の屯堡村落で、千戸以上を擁する。「屯堡第一村」とも言われ、屯堡文化がもっとも濃いところでもある。九渓にはもとは五つの寺廟があったが、現在は三つ。龍泉寺の花灯舞台は彫刻が非常に精緻である。幹線道路からはずれているため、行きにくいが、周囲は全て農地で、田園風景にも格別の味わいがある。

交通: 天龍から「安順行き」のバスに乗り、国道320号線を行く。天龍から5キロほどの大西橋鎮で下車。ここで「(安順から)旧州鎮行き」のバスまたはマイクロバスタクシーに乗り換える。大西橋から九渓までは5キロほど。途中、屯堡村を見ることもできる。直接天龍からマイクロバスタクシーかバイクタクシーを雇って九渓に行ってもよい。
食住: 農家に宿泊可。当地の豆腐と炙り酒はお勧めである。

 

雲峰八寨
 九渓から西に数キロ行くと、雲峰八寨――保存が完璧でもっとも集中している屯堡集落群――に着く。どうしても見ておきたいのは、風格が飛びぬけてすぐれている本寨と雲山屯である。隣り合わせの位置に並ぶこの二つの村には、国家級の保護文化財である古建築がとりわけ多い。本寨の建築には全て石材が用いられ、大小七つの堡塁が村の中に分布していて、屯堡村の防御性が強調されているだけでなく、村全体がきわめて規則的につくられていて美しい。この本寨から石だたみの桟道を1.5キロほど行くと、山腹にある雲山屯に着く。雲山屯にも保存が完璧な明清代の古屯堡建築が存在する。

宿泊: 本寨と雲山屯で農家に宿泊可。
交通: 雲山屯を離れるには、2ルートがある。1つは、バイクタクシーで5キロのところにある七眼橋鎮で乗り換える。もう1つは、徒歩で七眼橋鎮に行き、乗車する。七眼橋鎮から安順までは15キロほど。マイクロバスタクシーもある。

 

 

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