プイ族
用いる生地は、多く自ら織った木綿製で、白のままかあるいは染色する。木綿の色糸から織ったものは、格子、条紋、梅花、トウガラシの花、山椒など200余りの図案がある。色彩は、ふつう藍色の地に赤、黄、白などで模様を織り込むか、ろうけつ染めや絞り染め、錦織、各種の刺繍など手工芸の粋を尽くした装飾が凝らされる。
トン族
男性は対襟の上衣が普通で、右襟を欠く上衣もある。頭にはターバン状に布を巻く。女性の上衣は襟なし・布ボタンなしで、下半身にはスカートかズボンを穿き、腰帯で締める。頭には頭巾をかぶるが、色は黒、紺、深紫、白の4色に限られる。黒と紺は春・秋・冬の三季に、白は夏季に用いる。紫は祭りや祝日などの晴れやかな場所で用いられる。
シュイ族
女性は上下がつながった衣服を身に着け、長い腰帯で締める。頭には頭巾をかぶる。
トウチャ族
女性は左前の丈の長い一重の上衣を着け、頭は束ねた髪を巻いで髷にする。
ヤオ族
女性は髷を結い、スカートを着ける。荔波一帯では、男性は青色の上衣と丈が膝までの白い短めのズボンを穿く。
イ族
男女とも丈が長い「長袍」を身に着ける。男性は頭にターバン状に布を巻く。青みを帯びた黒色が好まれ、花柄の刺繍が施される。
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