中国に大きなパワーを感じた
私は北京市で、内蒙古出身のパートナーとカフェを経営しています。2011年6月にオープンし、1年が過ぎました。
店を開く9年前、上海と南京に旅行しました。そこで中国の古いものと新しいものが入り混じった独特な雰囲気の中に、新しいものを貪欲に吸収していこうという大きなパワーみたいなものを強烈に感じました。中国に魅了された私は、その旅行後すぐ、南京で家庭教師やコンサルティング会社で約1年半働きました。しかし、言葉の壁にぶち当たり、本格的に勉強しないとこの後何においても進展が無いと思い、天津の大学に語学留学しました。大学では中国語以外にも、中国文化を学んで中国の方と交流したいと希望していました。そして、留学中は、多くの中国の方から、中国人の考え方や習慣、文化について学ぶことが出来ました。
アットホームな店を目指して
店を開いた理由は、日本でカフェの仕事をしていたことがあり、将来は自分がオーナーになり、店を構えたいと思っていたからです。北京で店を持つというこだわりはなかったのですが、中国の首都であり中心ということもあり、結果的に国際都市の北京でお店を開くということはとても刺激的でした。
店は建外SOHOというビジネス街にあります。北京は、東京にいるようなビジネスマンが増えています。仕事に疲れた人たちが一人でも安心してゆっくりとくつろげる場所を作りたいと思い、机や椅子の素材、家具の配置の高さ、そして内装もすべて自分で手がけました。趣味が多いので、小さな趣味空間をつくりあげたような内装です。中国には大きなレストランはたくさんありますが、アットホームな店はあまり見かけません。また、メニューに関しても、お客様の望まれるものにはできる限りお応えしていこうといつも心がけています。
日本のおもてなしの心を
小さな店ですが、店内で少しでも国際交流ができたらうれしく思います。中国のお客様には、日本人ならではの細やかで、行き届いたサービスというものを少しでも感じていただけるよう努力しています。日本人ならではのおもてなしを味わっていただき、多くの日本の素晴らしさを知ってもらいたいです。
中国は大陸の国、他民族国家なので文化も実は混ざり合っています。私は日本にいてストレスなどの息苦しさを覚えてしまった時、中国のおおらかさに救われたことがよくありました。今後も、北京で店を続け、また、自分の趣味である自転車(サイクリング)などを通してお互いの国の交流をもっと深めることができれば幸せです。
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