日本に興味を持ったきっかけは日本ドラマ
私は、現在、中国滄州国際経済技術合作有限公司日本部で医療および通訳の仕事に携わっています。
近年、中国では日本の医療ニーズが急増しています。2011年に日本で「医療滞在ビザ」が創設されてからは、特に中国人富裕層の間で日本へ渡り、高度な医療技術を受けたいという希望が多く見られます。私どもの会社は、そのような方々に対し、日本の医療機関に連絡をしたり、受診等のアレンジをするコーディネーターを主としています。
私が日本に興味を持ったきっかけは、中学校の時に日本のトレンディードラマをDVDで見て夢中になったからです。そして、大学は日本語学科に進学しました。卒業後は北京市にある日本の大手電気メーカーやIT会社で部長のアシスタントや通訳をし、2006年から2008年にかけて北京の日本大使館で翻訳と通訳の仕事をしました。
国際交流員として働く
2008年4月から3年間にわたり、日本の地方公共団体が実施している「JETプログラム(語学指導等を行なう外国青年招致事業)」の国際交流員として福岡市役所国際部に籍を置きました。JETプログラムは、外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を図ることが目標です。私は、市役所で翻訳の仕事をしたり、小学校に行って、スライドを使いながら中国の文化を披露しました。例えばパンダや餃子についてなど、子どもたちが楽しめる話題にしました。
消防署へ行き、職員に「火事だ」「逃げよう」など緊急時に使う中国語を指導しました。副市長の通訳をつとめたこともあります。また、ボランティアとして、市役所の職員などに中国語を教えていました。
せっかく日本で生活できる機会を与えられたので、大好きな日本文化に積極的に触れたいと思い、日本舞踊を習いました。日本舞踊を通し、日本の心、やさしさ、女性らしさ、美しさの感覚を学ぶことが出来ました。元旦には、日本舞踊の先生がご自宅に招待してくださり、日本のお正月を味わうことができ、とても良い思い出になっています。
中国が懐かしくなった時は、中国の西湖をモデルにして造られた福岡市内にある大濠公園を散歩しました。
3年間の日本での生活を通し、両国、互いにさまざまな分野でわかりあえないところがあると感じました。今後も日本語を使い、日本人とふれあう機会を作りたいと願っています。そして、日中相互理解の推進の助けとなる仕事をしていきたいと思います。
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