1972年パンダを空輸、1974年北京定期便開設
1972年10月、日中国交正常化を記念して、日本から大山桜とカラマツの苗木各1000本が日本航空(JAL)特別機で中国に運ばれました。実は、その折返し便で、ジャイアントパンダ2頭(カンカンとランラン)を日本へ輸送しました。
そして、1974年に日本航空日本-北京定期便が開設されました。現在まで、中国の経済発展にあわせて両国を往来する方が増加しています。 2011年の東日本大震災後、中国人の搭乗者数は一時減少しましたが、現在の月間搭乗者数は2010年の統計と並ぶほどに回復しています。
中国における海外旅行者数は毎年12、3%増加ということで、日本への旅行者も増えています。今後も、中国の多くの旅行者に搭乗していただけることを期待しています。そのために、日本航空では、さまざまな形で日本を紹介していきたいと思います。
中国の研修生を受け入れる
日本航空では、1985年から1996年まで、中国民用航空(CAAC)の研修生146名を受け入れました。12年間にわたり一般管理研修のほか、客室の研修・運送・貨物・情報システムなどの研修を各部門にて実施し、中国の研修生は皆熱心に勉強していました。当時の多くの研修生は、現在、中国民航各界において指導的立場として活躍中です。
1975年からJALスカラシッププログラムを行っています。中国をはじめとするアジア・オセアニアの大学生を毎年日本へ招待しています。中国の大学生は1985年から2011年の間に118名を招待しました。このプログラムは、フォーラムやセミナー、ホームステイなどを通し、日本の理解および相互理解を促進し、将来のコミュニティーの中心となる人材の育成を図ることを目的としています。私も何度か中国の大学生たちとご一緒し、ふれあいの機会をもつことができました。和気藹々としていて、大学生にとって、とてもいい経験になったのではないかと思います。
40周年を記念し、空港で写真展を開催
今年の2月15日から3月31日まで、北京首都国際空港集団にご協力いただき、日本航空が発着する北京首都国際空港第3ターミナルの国際線出国スペースにて、日中友好40周年を祝し、「日中国交正常化40周年日中文化写真展」を開催しました。桜などの日本の風景や観光地の写真、東日本大震災の被災地の自治体にも写真を提供していただきました。展示写真を撮影するお客様もいらしたり、写真展をご覧くださった中国の空港関係者の方々には、「今までの空港イベントの中で一番良かった」との言葉をいただき、記念に残る素晴らしい写真展になったと思います。
中国と日本は隣りの国ということもあり、さらなる交流が必要だと思います。日本の方が中国に来て、初めて目にしたり知って驚くこともあり、まだまだ中国の情報は多くないと思います。以前、日本から戻った中国の大学生にアンケートをとったことがありますが、「日本が好きになった。もう一度行ってみたい」との感想が多く書かれていました。日中の往来が活発になり、人びとにふれあうと両国のことが分かり合えるはずです。
日本航空は、日中友好40周年からまた気持ちを新たに、両国間の経済交流および文化交流が一層促進し、お客様へ橋渡しのお手伝いができるよう努めてまいります。
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