北京支店設立の役割
株式会社損害保険ジャパンが2005年に設立した中国現地法人である日本財産保険(中国)有限公司は、中国当局より北京支店設立の認可を取得し、本年1月より営業を開始いたしました。これにより、北京市行政区全域で、「保険商品の販売」「各種サービスのご提供」「保険金のお支払い」などが可能になりました。
現在は、北京地域に進出している日本企業向けの財産保険や物流保険が中心ですが、今後は、中国の企業や個人のお客様に対しても保険サービスを提供していく予定です。
当社は、個人・企業を問わず、日本と同等の保険サービスを中国で提供したいと考えています。保険=縁の下の力持ちであり、「家」に例えるならば扶養家族を支える大切な要素であるからです。そのために、保険の機能・役割をしっかりと果たすことが社会的使命であると考えています。保険とは、事故があったときに保険金をお支払いし、経済的なバックアップをするのが本来の機能ですが、当社はそれに加えて事故が起きないようにするにはどうしたらいいか、リスク調査・分析にも力を入れ、事故を未然に防ぐための様々な情報を積極的に提供しています。
中国との出会い、交流
私は、1986年に会社の派遣で半年間、北京語言大学に語学留学をしました。それから26年にわたり、日本でも中国業務を担当し、東京本社と中国の間を行き来し、今回の中国赴任は留学も含めると5回目になります。赴任地はすべて北京で、通算16年北京に在住しています。初めて訪れた1986年から20数年が経ちましたが、この間の中国の変化は実に目を見張るものがあります。特に、1990年代に入ると、一気にアクセルを踏み込んだように、様々なものが動き始め、人も街の様子も一変しました。長年にわたり中国(特に北京)を定点観測してきましたが、その変化のバイタリティーには圧倒されます。
当社では、東北財経大学に在籍する中国人教師、学生に対して奨学金制度を実施しています。1999年から毎年、これまで200名を超える方に支給してきました。また、損保ジャパンの日本本社に招待して研修を実施したり、講師を派遣して特別セミナーを開講するなどして、中国との交流を続け、友好関係を育んでいます。
北京支店長としての使命
私の支店長としての使命は、開業したばかりの北京支店の基礎固めをすることです。優秀な人材を育成し、北京支店としてしっかりとした骨格を作り上げることこそが私に与えられたミッションです。
損保ジャパンは社員を大切にする会社です。とくに、開業まもない北京支店は、比較的新人が多い職場でもあり、特に人材教育に力を入れています。そして次の3つのNo.1を目指しています。1.お客様の評価、2.優秀な人材力、3.スピード感。そのために、日々研修や業務を通じて人材教育を行っています。
当社の中国の営業拠点は、大連本社、上海支店、広東支店、江蘇支店、北京支店の5地域です。中国国内で展開している日系損害保険会社の中では最多の支店数です。今後も営業基盤の一層の拡充を図り、サービス体制を整え、これまで以上に皆様のお力になれるよう努めて参ります。
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