ミャオ族の少女たちが供えられた食べ物を村民や観光客にふるまう

2012年12月６日、「2012貴州丹寨祭尤文化フェスティバル」が貴州省の丹寨で行われた。各地から集まったミャオ族の村人たちが民族衣装で盛装し、荘重な祖先を祭る儀式を行い、蘆笙舞を踊り、苗歌を歌い、伝統的なミャオ族の祭日を祝った。文化フェスティバルでは、中国古代の神話に登場する蚩尤（しゆう）を祭る盛大な儀式、多数の参加者による銅鼓、芒筒、蘆笙舞などのイベントが行われた。

「祭尤節」はミャオ族の古くからの伝統の祭日。丹寨県は現在、全国でも唯一「祭尤節」の伝統を残すミャオ族地区となっている。

「祭尤節」が丹寨県の揚頌、腊尭などの苗寨（ミャオ族の村落）の古い歴史を持つ伝統の祭日になったのは、彼らの古い部族の頭目と関係がある。伝承によるとはるか昔、揚頌、腊尭などの地のミャオ族の祖先である蚩尤は広大な黄河流域に住んでいた。生まれついての力持ちで、とても勇敢で、９人の部族の首領を従えて炎帝、黄帝と中原で戦った。蚩尤は戦いの中で陥れられて殺されたが、残った９人の首領たちは部族を率いて黄河沿いに南下し、そのまま移動を続け、そのうちの一部が貴州の黔東南に来て揚頌、腊尭の地に住み着き今日に至ったという。「祭尤節」は彼らが祖先を祭る行事だ。

人民中国インターネット版　2012年12月19日