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全国政協開幕日、刷新された気風が注目を集めた

 

文・写真=王衆一

会場全景

今年の両会(中国人民政治協商会議第12期全国委員会第1回会議、第12期全国人民代表大会第1回会議)は内外メディアの幅広い注目を集めており、おしなべて「中国のこの10年来で最も重要な会議」と認識されている。3月3日午後3時、中国人民政治協商会議第12期全国委員会第1回会議(全国政協)が開幕し、ここに今年の両会が正式に幕を開けた。初日の全国政協開幕式の会場から、会議の気風がかつてと違い、新鮮な気風がいささか増しているのを感じた。開幕式の取材に向かう途上で「主要交差点では、会議用車両と一般車両が交互に通行する」という、開会に先立って政協弁公庁が打出した気風改革の細部が着実に実施されているのを目にした。これは実に喜ばしい変化だ。

会場に入る前には厳格な身分確認が行われている 少数民族委員はやはり注目を集める

開幕式の現場での観察と一部委員の取材を通じて、会期の合理化、会場設置の簡素化、配布資料の紙質や印刷の節減化によって、会議の気風が改革されていることがわかった。さらに重要なのは、新任の委員の多くが明らかに参政のプレッシャーを感じていることだ。民衆の声をいかに会場に届けるか? 高いレベルの議案、提案が出されているかどうか? クオリティーの高い議論関連報告をいかにを保証するか?

水も漏らさぬ構えで委員たちに迫る報道陣 軍隊からの委員はメディアが追いかけるホットなターゲッ

今回の全国政協では初めて開会前に発言資料が広く公開された。これによって多くの委員はより積極的に発言を準備することに励んでいる。遅福林委員の『改革の配当を放出することで潜在力を発展させるいくつかの提案』、施耀忠委員の『重大食品安全事故の発生を有効に抑止する提案』、鞏富文委員の『司法の公正をいかによりよく保護するかについての提案』、鄭静晨委員の『目前に迫る高齢者の入院難問題の解決』などが、公開はタイムリーで、議題も多様、建言は深く本質に触れており、多くのメディア関係者から高い注目を集めた。

経済界の賈康委員の財政改革に関する言論は内外のメディアの関心を集めた

午後3時、中国人民政治協商会議第12期全国委員会第1回会議の開幕式が人民大会堂において定刻通りに始まり、政協全国委員会常務委員会活動報告の聴取、政協全国委員会常務委員会提案活動状況に関する報告の聴取が行われた。賈慶林全国政協主席は大会に向けて過去5年の活動を報告し、併せて第12期全国政協の活動に提案を行った。5年間の活動を十分に認めた後、賈主席は特に次のように述べた「5年間の活動を振り返るとき、われわれの活動の中に依然としていささかの不足があることを認めなければいけない。例えば、機能実施の規範化レベルはまだ十分に高くないこと、政治協商の制度建設は依然として大きく進めなければならないこと、民主監督の実効性はいっそう強めなければならないこと、業界別優位性と役割発揮はまだ不十分であること、調査・研究はさらに深く行わなければならないこと、また、重要会議活動の組織業務水準はまだレベルアップを待たなければならないこと、などだ。これらはみなわれわれが真摯に研究しなければならず、同時に今後の活動の中で適切に解決しなければならない問題だ」。こうした率直で誠意ある態度は、会議の出席者に会の気風改善のひとつの側面を感じさせる。

全国政協開幕の初日、人民大会堂前で委員にインタビューを求める記者の中に多くの外国人記者の姿を目にした。今回の両会では、1000名近い外国人記者が北京に集まっている。外国人記者が宿泊する国際クラブホテルと人民大会堂の間には、専用の送迎車も運行されており、取材の便宜を図っている。外国人記者の両会取材変化のプロセスは、両会の国際社会に対する開放の歩みを映し出している。開放の背後にあるのは、自信だ。

会議の開始前と終了後、多くの委員が寄り集まってくるメディアのマイクやカメラに対応していたが、少しも気おくれすることがなく、堂々と語っていた。記者からは、委員たちから形式的言辞が減り、回答の多くは慎み深く行き届き、表現も巧みで、間違いはあまりないという反応が聞かれた。

委員たちが、今後9日間の会議の中で十分な自信を持ち、全国の人民を満足させ、国内外のメディアが注目するレベルの高い建議と提案を出してくれることが期待されている。

開幕式のひな壇

 

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