第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は3月4日(月)午前11時に人民大会堂記者会見ホールで記者会見を開き、全国人民代表大会初の女性報道官である傅瑩報道官が、記者からの質問に答えた。経験豊富な外国人記者は、傅報道官をどのように評価しているだろうか。中国網の記者はこのほど、外国人記者を対象にインタビューを行った。
米CNN北京分社のジミー社長、中国での記者歴は30数年
記者会見が終わりに近づいたころ、 傅報道官は最後の質問の機会をこの「古い友人」に残し、「お手柔らかに」と述べた。 ジミー氏は、中国行政機関改革の質問に対する傅報道官の回答について、「傅報道官の、中国は自らの道を模索し続けるという発言に賛成だ。すべての国家に適した道などは存在せず、中国は模索する必要がある」と表明した。
傅報道官は若い外交官だった時代にジミー氏と知り合った。ジミー氏は傅報道官の今回の活躍ぶりについて、「彼女は中国の比・豪・英大使の経験を持ち、これまでも幅広くメディアと交流し、中国の情報を海外に伝えており、公共の外交面で実績を持っている。彼女の幅広い外交の背景、メディアとの交流経験は、報道官の業務に活かすことができる」と語った。
アジア通信社の徐静波社長、15年連続で両会を取材
日本人記者の中日摩擦に関する質問は、記者会見の注目点の一つであった。徐氏は傅報道官の回答について、「中国はこれまで強硬な態度により立場を表明していたが、傅報道官は今回別の手段をとり、日本政府と国民は中国の声に耳を傾けて欲しいと述べた。これは過去に例のないことであり、日本側からも反応が得られるはずだ」と語った。
徐氏は、「傅報道官は優秀な報道官であり、特に中国の外交をよく理解しており、スムーズかつ全面的に質問に回答できる。ベテランの外交官である傅報道官は、海外に中国の声を伝えるという良い選択をした。これは中国が積極的に世界に融合しようとしている姿勢を示すものでもある」と述べた。
ロシアAlfaテレビの呉牧記者、11年連続で両会を取材
呉記者は記者会見で質問する機会がなかったが、「ロシアから来た女性記者として、全国人民代表大会初の女性報道官を目にすることができ、新鮮な印象を受け、光栄だ」と語った。
呉記者は傅報道官の活躍ぶりについて、「女性は国内外の敏感な問題に回答する際に、柔和なニュアンスにより強硬な姿勢を示すことができる。彼女は非常に落ち着いており、中国人女性が国家事業の中で発揮する知恵を示した」と語った。
週刊誌PARIS MATCHのアイリス記者、中国滞在歴は5年
北京駐在の外国人記者であるアイリス記者は、傅報道官と接触・交流した経験を持つ。アイリス記者は、「傅報道官は、中国の立場を対外に向けて説明する豊富な経験を持ち、強硬な立場を説明する際もスマイルを保つことができる」と語った。
アイリス記者はかつて交流した際に、傅報道官は高い先見性を持つと感じたことがある。傅報道官は国際問題の立場について、常にスムーズに反応し、外国人記者に間を置かず説明することができる。「彼女は一人の報道官として、外交辞令ではなく自らの言葉を口にできる。これは最も重要なことだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月5日
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