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邵一鳴委員:すべての人の健康が私の夢

中国疾病予防抑制センターのエイズ首席専門家、邵一鳴政協委員インタビュー

 

文・写真=張雪

邵一鳴委員

邵一鳴委員は中国のエイズ研究の第一人者で、多くの「中国初」にかかわってきた。中国初のHIV患者の研究と初の大規模感染のケース研究に参与し、中国初のHIV病毒遺伝変異ネットワーク、中国初のHIV耐薬監視測定ネットワークを造り上げ、カクテル療法を初めて国内に導入した。さらに、WHO(世界保健機関)の初のエイズ機関でもっとも若い顧問であった。現在、彼は世界初のDNA天然痘ワクチンである複合型エイズワクチン開発という課題プロジェクトをリードしている。このプロジェクトは間もなく、有効性テストの段階に入るところだ。

積極的に国際医療援助に参与すべき

今回のグループ討論会で、邵一鳴委員はエリート層の政治協商委員として、各分野での影響力を充分に発揮し、特に彼が従事する公共衛生分野において、世界各国のさまざまな分野との交流に力を入れるべきだと呼びかけた。中国はかつて先進国に学ぶことによって、医療衛生分野をリードする一群の人材を育成したが、これらの人々が今まさに重要な作用を発揮している。現在、中国の医療衛生は一部の領域で世界のトップクラスにあり、中国自身が利益を受ける国となるだけでなく、対外援助国になるべきであると、彼は語った。

 さらに邵一鳴委員は、記者の取材を受けて以下のように語った。中国と世界各国の経済協力が増えるにつれ、対外経済交流、特にアフリカなどの発展途上国との交流のなかで、中国は多くの医療チームを派遣し、現地に整った公共衛生システムを造り上げる手助けを行い、現地の医療衛生条件を改善し、現地の人の賞賛を受けた。これもまた中国医療チームの国全体の外交活動に対する貢献で、中国のよい国際イメージを樹立するのに役立ち、これこそが政治協商会議がずっと唱えてきた公共外交であり、人々はみな外交の参与者であるという成功例で、以後も続けて力を入れてゆかねばならない。

すべての人の健康が私の夢

 邵一鳴委員に個人としての「中国の夢」について質問すると、彼の顔には興奮した笑みが浮かび、その中には期待がこもっていた。「私個人としては来年、私が主宰するエイズワクチンの研究開発プロジェクトが有効性テスト段階に入り、最終的にワクチンが予防効果を持つことを望んでいます」と言った。また、多方面の協力でエイズの予防措置がさらに徹底して行われ、国のエイズ総合予防システムができあがり、ワクチンの研究開発が成功する前に、エイズの発病率と死亡率が下がることが、より大きな夢であると語る。というのも、エイズの予防と治療は単純に医学ルートだけによるものではないからだ。さらに長期的に考えた場合、中国13億人がみんな健康を享受し、WTOの「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達する」という理想に近づくことが最大の夢で、この目標は現在のわれわれにはまだ遠く、できる限り早くこの夢を実現したいと思っていると、彼は語った。

 

人民中国インターネット版 2013年3月6日

 

 
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