第12期全国人民代表大会第1回会議が5日午前、人民大会堂で開幕した。国務院の温家宝総理が政府活動報告を行い、2013年の経済・社会発展の主要な予期目標として、以下を掲げた。1、国内総生産(GDP)成長率を7.5%前後にし、調和のとれた発展により一層力を入れる。2、消費者物価の上昇率を3.5%前後に抑制する。3、都市部新規就業者数は900万人以上とし、都市部の登録失業率を4.6%以下に抑える。4、都市部・農村部の一人当たりの実質所得・純収入の成長率と経済成長率のペースを合わせ、労働報酬の伸びと労働生産率の向上を並行して実現する。5、国際収支状況の更なる改善。6日付中国証券報が伝えた。
報告書は、引き続き積極的な財政政策と穏健な金融政策を実施し、政策の連続性と安定性を維持しつつ、政策の先見性、的確性、柔軟性を引き上げることを掲げている。
引き続き積極的な財政政策を実施するに当たり、以下の4点が示された。1、適度に財政赤字と国債の規模を拡大する。2013年度の財政赤字を2012年度より4000億元多い1兆2000億元に定める。内訳は中央財政の赤字額が8500億元、中央が地方に代行して発行する地方債が3500億元。2、税制改革を連携させ、構造的減税政策を改善・強化する。重点として、営業税から増値税(付加価値税)課税への切り替えの試行を推進し、関連政策を改善し、試行する地区と業種の範囲を的確に拡大する。3、財政の支出構造を最適化する。4、引き続き、地方政府の債務に対する管理とリスク対策を強化する。
引き続き穏健な金融政策を実施するに当たり、以下の3点が示された。1、健全なマクロプルーデンス政策の枠組みを整備し、金融政策の逆サイクルの調整作用の発揮に努める。広義マネーサプライ(M2)の伸び率を13%前後とする。様々な金融政策ツールを総合的に運用することで、市場の流動性を調整し、通貨貸付の合理的な伸びを維持し、社会融資規模の適度な拡大に努める。金融政策の波及経路を充実させ、金融の監督・管理体制と金融政策の協調を強化し、監督・管理の基準と手法を絶えず合理化する。2、金融資源の配分の最適化を促進する。金融機関の経済構造調整への支援、特に「三農(農業・農村・農民)」、零細企業、戦略的新興産業などに対する金融面での支援を強化することで、国家の建設中・継続建設重点プロジェクトにおける資金需要を満たす。実体経済の融資ルートを拡大することで、実体経済における融資コストを引き下げる。資本市場の安定した健全な発展を促進する。3、金融システム全体を麻痺させるシステミック・リスク、地域性の金融リスクの発生を防ぐ。金融機関の着実な運営をサポートし、局部的・地域的なリスク及び金融機関の簿外取引のリスクに対する監督・管理を強化することで、金融面での支援による経済発展の持続性を高める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月6日
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