年に一度の両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)が北京で開催されている。同期間中、日本の注目を集めているのは中国の国防だ。3月5日だけでも、日本の複数の高官が中国の国防費について意見を述べ、再び「国防費の透明化」の論調を見せた。
全国人民代表大会の審議に提出された予算案によると、2013年の中国国防予算は、前年比10.7%増の7201億6800万元に達する。共同通信社は3月5日、「岸田文雄外相は、中国の国防政策および軍事力に引き続き注目すると強調した」と伝えた。
小野寺五典防衛相の態度はよりストレートなものだ。小野寺防衛相は5日午前に開かれた記者会見で、中国の国防費増加について、「重要なのは、一定の透明度により世界に向けて公開することだ。中国に対しては今後も、国防費の透明化を求めていく」と表明した。
菅義偉官房長官も同日の記者会見で、「安全保障を巡る対話と交流により、国防政策の透明度を高めるよう今後も中国に求めていく」と述べた。
一部の国家による「中国の国防費が不透明」という喧伝は、これが初めてのことではない。日本は2006年に外交青書を発表した際にも激しい言葉を用い、中国の国防費に不透明な部分が存在するとし、日本は中国の国防費の透明化を求めていくと強調した。米国のラムズフェルド前国防長官もまた、「中国の国防費は不透明だ」と発言したことがある。
中国側は、「軍事費の不透明」という非難はまったく道理にかなっていないと反論した。中国は白書を発表し、実際のデータを公表している。中国は国防費を隠す必要もなければ、その可能性もない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月7日
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