全国政治協商委員会は3月7日午前9時、メディアセンター2階の多機能ホールで全国政治協商第12期全国委員会第1回会議の2回目の記者会見を行った。政協委員の厲以寧、林毅夫、陳錫文、李毅中、杜鷹、賈治邦などの各氏が「科学的発展の推進」に関する質問に答えた。政協委員、国家林業局の賈治邦元局長は、美しい中国をどのように建設していくかについて、次のように述べた。
「美しい中国」と言う概念は、人と自然の調和の取れた共存であり、経済の発展と同時に、生態環境の保護にも力を入れていく必要がある。
現在、生態環境建設は主に、林業を主体としている。ここ数年、共産党中央委員会や国務院は林業への投資を強化しており、その結果、中国国内の林地面積は30億ムーに達し、うち人工造林面積が10億ムーを占め、世界トップを誇る。森林被覆率は23.6%に達し、湿地の50%以上が効果的に保護されている。砂塵対策、砂漠化進行の防止に向けた取り組みも大きな成果を挙げている。20世紀末、砂漠化の面積は1年当たり3464平方キロメートル拡大していたが、現在では1年で1717平方キロメートル縮小しており、その成果がうかがえる。
しかし、中国と先進国の生態環境とでは、まだ大きな差がある。グリーン発展、低炭素発展を実現するためには、林業の建設事業と発展をより一層促進する必要がある。生物の多様性は地球の免疫システムであり、その生態系をより良く建設し、保護することができれば、地球は健康に生き続けることができ、地球で生活する我々人類も繁栄を維持すること、繁衍していくこと、進歩し続けることができる。それこそ、我々が目指すところの「美しい中国」であり、美しい人類である。政府は生態文明建設戦略の計画を打ち出し、美しい中国の建設を掲げているが、これは我々中国だけでなく、人類への巨大な貢献でもある。政府の生態環境建設への投資をより強化していく必要がある。そうすることで初めて、経済の発展と共に、美しい生態環境の建設を実現することができ、人類は地球と同じように健康に命を繋いでいくことができる。それこそ、我々が建設を目指している「美しい中国」である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月7日
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