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楊外交部長:朝鮮制裁は安保理の真の目的ではない

 

楊外交部長:朝鮮制裁は安保理の真の目的ではない

第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議の記者会見で、韓国・聯合通信社の記者は中国外交部の楊潔篪部長に対し、次のような質問を行った。「2月12日、朝鮮が3度目の核実験を行ったことを受け、国連安全保障理事会は朝鮮に対する制裁決議案を全会一致で採択した。そのような状況の中、国際社会では、中国の姿勢により一層の注目が集まっている。中国は朝鮮半島の非核化を推進すると同時に、4回目、5回目の核実験を阻止するために、何か別の外交政策を取る方針はあるのか」。

楊潔篪部長:朝鮮が3度目の核実験を行ったことで、朝鮮半島の情勢が再び緊迫化した。それは、我々も望んでいたことではない。国連安保理は、この度の朝鮮に対する制裁決議案(安保理決議2094号)で、核実験に反対する国際社会の立場を表明するとともに、対話と交渉による平和な方法で朝鮮半島問題を解決することを保証し、6カ国協議の開催を再び呼びかけた。

中国はこれまで、制裁を加えることは国連安保理の真の目的ではなく、問題を解決する根本的な方法でもないと考えてきた。副次的な問題と主要な問題を同時に解決し、話し合いによって各当事国に配慮した問題のバランスの取れた解決こそ、唯一の正しい道である。

朝鮮半島の核問題を的確に処理することで、当該地域の平和と安定を維持し、混乱や争いの発生を避けることは、各関係国の利益に合致するものであり、共通の責任でもある。大局を重視し、冷静かつ理性ある態度を保ち、事態の更なる緊迫化を招くような言動を避けるよう、関連する各国に呼びかける。 緊迫した局面の緩和にプラスとなる行動を取り、話し合いに臨み、互いの信頼関係を築いていくことに期待している。朝鮮半島の非核化の実現、朝鮮半島と東北アジアの安定を長期的に維持する方法を共に模索していきたい。中国は各関係国、そして国際社会と共に、その方向に向かって前進していくことを望んでいる。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月9日

 

 

 
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