文・写真=段非平
「全国各地の大型病院が持っている先進設備は、われわれの病院にもすべてあります」と、全人代代表で新疆ウイグル自治区人民医院副院長のマイヌル・ニヤズ代表は誇らしげに語った。「私がみなさんに、一番知ってもらいたいと思っているのは、われわれの郷鎮病院の変化についてです。3年前、私は新疆南部の郷鎮病院に視察に行きましたが、そこの設備はとても簡単で粗末なもので、診察にやってくる人もあまりいませんでした。人が来ないのは病気にならないからではなく、現地の人は診察に行くことはとても面倒なことと思っており、すぐに医者にかかるという意識がなく、病気が重くなってようやく病院に行くという状況だったからです。今回、北京で「両会」に参加する前、私は再びその病院を訪れてみましたが、そこの変化に驚きました。政府の資金援助により、病院には三階建ての建物が建てられ、基本的な医療設備も医療従事者の技術も素晴らしいものでした。中でも一番の喜びは、診察が便利になったため、人々がすぐに医者にかかるという習慣を身につけつつあり、自主的に病気をコントロールしようという意識が芽生えつつあったことです」
2010年、中央政府が新疆に関する活動の座談会を開いた。新疆に対する医療衛生援助活動も同時に展開されるようになった。19の省・市が一対一で支援対象の新疆各地に対しての医療衛生システムの援助を提供したことにより、新疆の各クラスの医療衛生機構は基礎設備の建設、医療設備の購入、人材の育成などの方面で新たな発展がみられた。「新疆援助の幹部がわれわれの病院にやってきて、多くの新しい知識と新技術をもたらし、大いに助かりました。今後も医療衛生人材、とくにハイレベルの人材育成をさらに進めてもらいたいと思っています」
「医療従事者の代表として、私は今後の政府の医療衛生の方面での措置について非常に関心しています。温総理は政府活動報告の中で、末端医療衛生機構を運行させる新メカニズムをさらに整える必要があると述べましたが、これはとても励ましてくれました。昨年の「両会」では、胡総書記・温総理との座談会で、総書記は私に、『末端では専門科を跨る医者を重点的に育成する必要がある。末端病院の医者のレベルが上がれば、人々は地元で医者にかかることができ、人々の利便につながるだろう』とおっしゃいました。私はこの見方に全く同意します。そして、これが私の今後の仕事の目標で、私の夢なのです」
人民中国インターネット版 2013年3月11日
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