「中国青年報」総編集長の陳小川委員は、以下のように語った。「われわれは欧米社会の普遍的価値の中に含まれている自由と民主を認めますが、中国人が普遍的価値にはさらに調和が含まれると考えているることは、欧米人はあまり意識していないかもしれません。『アメリカの夢』が個人のものとするならば、調和は『中国の夢』の前提の一つです。個人と個人との関係が調和的であることによってしか、社会の調和を促すことはできません。中国文化という背景のもとで、調和はさらに価値を持ちます。『中国の夢』は、社会が調和的である状況のもとで、個人が最もよい発展を得ることができ、自分の夢を実現できるのです。これが、私の理解する『中国の夢』です」

「日本では、自分の風邪が他人にうつるのを恐れ、自らマスクをするそうです。中国では、マスクをするのは、ほとんどが自分を守るためです。だから、私は他人の身になって考えることで、社会はより調和してゆくのだと思います。私個人の希望として、調和のとれた、平和な社会の中に生活し、焦りもなく、静かな環境のもとで自分の夢を紡ぐことができるようになればいいと思っています」　

「全国政治協商委員として、政治協商とは民主協商だと私は思います。強制的な拘束力はないにしても、とても大きな影響力を持ちます。これはまぎれもなく、中国的な文化背景にふさわしい民主政治制度の一種です。新中国の発展、特に最近30年あまりの成功は、われわれの歩んできた道、採ってきた制度、つくってきた理論が正確で、最も中国の国情にあったものであったことを証明しています。われわれは当然この三つの方面の自信をもってよいのだし、自信に満ちて行動し、自分の夢を実現するのは当然であると言えます」