文・写真=段非平
第12期全人代会議の傅瑩報道官が、毎朝一番に行うのは、カーテンを開けてスモッグの有無を確認し、そして自分と娘のためにそれぞれマスクを用意したと率直に言ったことを聞いて、環境問題が今年の「両会」の最大の焦点の一つになるだろうと悟るのである。
「われわれの代表団では多くの代表が、まるで相談でもしたかように、大気汚染問題解決のための提案を持って来ました。私も2つ持って来ました」と、河北代表団の郭淑琴代表は語る。
「1番目の提案は、環境方面での法律執行にさらに力を入れることを希望するものです。中国では現在、環境問題の解決やモニタリングのための、厳格な法律や監督・管理措置はまだ不備です。必ず完全な法律によって環境を守って、GDP成長と環境の持続可能な発展を同時に実現しなくてはなりません。2番目の提案は、『公共の場所での禁煙法』の制定についてです。中国にはまだ、タバコを制限するための専門的な国の法律がないため、公共の場所での完全禁煙が難しく、公共の場所での禁煙は、いまだに呼びかけやアピール程度にとどまっています。しかし、公共の場所での喫煙は、空気を汚染するだけでなく、周りのタバコを吸わない人でも受動喫煙となり、彼らの体に危害を及ぼし、呼吸器系疾患の危険性を高める可能性があります。このため、国がこうした方面での立法を行い、各種の公共の場所での喫煙の禁止を明文化し、違反者にはその情状の軽重によって経済的処罰、行政拘留などの処罰を与える必要があります」
「呼吸には特権がありません。誰もが同じ空気を呼吸しています。同じ空気を呼吸するのだから、共同責任が必要です。美しい中国の建設、中国の夢の実現は、まず基本的な「呼吸」から始めるというわけです。今後、みんなが毎朝起きて窓を開けて、新鮮な空気をたっぷりと吸ってから、一日の生活と仕事を始めたいと願っています」
人民中国インターネット版 2013年3月15日
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