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李克強総理:中米の共通利益は相違を乗り越えられる

国務院の李克強総理が17日午前、第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議を取材する国内外の記者と会見し、一連のホットな問題に答えた。

AP通信社の中米関係に関する質問に対し、李克強総理は「中国の新政府はオバマ米政府と共に新しい形の大国関係を築くことを望んでおり、相手側の重大な関心事を互いに尊重し、相違を適切に制御すれば、共通利益は相違を乗り越えることができる」と話した。

「AP通信社」記者:中国は米国との新しい形の大国関係を築くと提起したが、中国側は米国に対して、いわゆる戦略の重点のアジアへの移行などを含む、何を望んでいるか。また、中国は米国に対するハッカー攻撃をやめるのか。なぜならば、この問題は現在、米国の国家安全に対する関心を引き起こしている。

李総理:数日前、「米国側は異なる大国間の衝突は必然の法則ではない」という見解を示したという米国メディアによる記事を目にした。私はこの見解は素晴らしいと思う。中米関係は数十年来、困難を経験してきたが、発展し続けている。それはなぜか。これは中米関係が両国民の根本的な利益と一致し、世界の平和的発展の動きとも一致していることを示す。

新中国政府はこれまで通り、中米関係を大いに重視していく。これは最大の発展途上国と最大の先進国の間の関係であり、私たちはオバマ政府と共に新しい形の大国関係を築くことを望んでいるためである。

どのように構築するかと尋ねられ、中央政府に勤務するようになってから米国の政治家と何度も会見し、彼らは正直に米国の利益のためにやって来たと話したことを思い出した。私は彼らに、自分は中国の利益のために働いていると話した。みんなが利益を語るのもよい。利益には共通点と合流点がある。

30年前、中米の貿易額は10億米ドルに過ぎなかったが、昨年は5000億ドル近くとなったことを振り返ってみたい。私たちは引き続き相互利益・ウィンウィンの協力を進めていく。未来の中米の貿易、投資面の機会、空間は過去30年より大きく、両国民に確実な利益をもたらすと思う。

当然、中米間に相違があることも否定しないが、私たちが相手側の重大な関心事を互いに尊重し、相違を適切に制御すれば、共通利益は相違を乗り越えることは可能だ。中米が作り出す独特な文明、文化も互いに学び手本にすることができ、両国民間の友情を深め、中米関係の社会的基礎を固めることができる。

アジア太平洋地域については、ここは中米の利益が合流し、最も密集する地域と言え、中米はともに地域の安定を維持し、繁栄を促進すると表明している。私は言動が一致し、アジア太平洋地域から新しい形の大国関係の構築を始め、実現させることを望んでおり、これもアジア太平洋と世界の平和と発展に有利となる。

ハッカー攻撃については、世界的な問題と言ってよい。中国自らがハッカー攻撃を受ける主な被害者であり、中国側はハッカー攻撃を支持しないだけでなく、反対している。先ほどの記者の発言は「推定有罪」とみなすような言い方だったと思う。私たちは根拠のない非難を減らし、インターネットの安全を維持する中身のあることを多く行うべきだと思う。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月17日

 

 

 
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