「第11回北京-東京フォーラム」が24日午前、北京市で開幕した。中国国際経済センターの魏建国・副理事長は発言で、中国経済の構造転換が、中日経済・貿易関係の発展にとって大きなチャンスになるとの認識を示した。
魏建国氏の発言の主な内容は次の通り。
中日関係について、私は楽観主義者だ。数日後に中国共産党第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が開かれる。中国経済の構造転換は、中日両国の貿易・経済協力にこれまでにない新たなチャンスをもたらす。中国が進めている構造転換は、日本も経験していたもの。このため、日本は多くの経験を有している。中国と日本が協力をさらに推進できる分野に関しては、(一)グリーン経済、(二)健康・介護産業、(三)中小企業、(四)現代農業、(五)新技術、新素材、新テクノロジー――などが挙げられる。
また、中国経済の構造転換で、経済成長のけん引役はこれまでの工業からサービス業へシフトし、サービス業が主導する「新常態」(ニューノーマル)を形成する。喜ばしいことに、この分野で日本は非常に高い競争力を持つ。中国が進めている構造転換に日本企業も参加することを期待している。中国での市場開拓は、今後はサービス業を主眼に置くべきだ。これまでの30年間、日本の対中投資は「消費型」、「市場型」とも言えるが、今後は「サービス型」に転換することを提案する。健康産業、高齢者向けサービス産業、小売業、流通業がその良いモデルになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月24日
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