中国青年代表団メディア分団訪日レポート⑤ 人と防災未来センター 震災の教訓を継承し防災の情報を発信
文=段非平
神戸といえば、記者を含むグループのメンバーたちはみな、まず美味なる神戸ビーフを思い浮かべる。そして次に16年前に世界に衝撃を与えた阪神大震災を思い出す。
7月3日、中国青年代表団メディア関係者グループのメンバーは、阪神大震災を記念するために建てられた「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を参観した。
最初は、地震記念館として地震に関する各種の実物や写真、被災者の遺品などが展示されているものだと思っていたが、館に入ってみたところ、5階建ての記念館のうち2フロアーだけが大地震についての回顧をしており、館の展示の重点は防災知識の普及と災害情報の公開にあった。参観者は各種の実験とゲームを通じて、防災と減災に関する知識と経験を学べるようになっている。
確かに、災害の記念館はただ観客を再度あの心が張り裂けるような瞬間に立ち戻らせるだけではいけない。また、国の災害救助や震災後の復興での大きな成果を紹介するだけではいけない。人と防災未来センターのように、災害の経験の中で汲み取った教訓から防災知識をより多くの人々に伝え、人々の防災に対する意識を強め、人々の防災能力を高めるようなものであるべきだろう。
災害にあらがうことはできない。しかし、防災意識と防災知識を備えれば、我々は自然災害がもたらす損害を大きく軽減することができるはずだ。
人民中国インターネット版 2011年7月5日