第十回 北京在住女性の美の秘密♪①
馬島由佳子=文・写真
心身ともに健康な女性は、いつも笑顔ではつらつとしています。毎日の生活が充実しているのが、自然ににじみ出ているのだと思います。そのキラキラとした輝きの素には、本人ならではの「努力」や「方法」が必ずあるはずです。そこで、私が出会った北京在住の素敵な女性を訪ね、秘密を教えてもらいました。
――吴彤さんの毎日の基本的な生活習慣と心がけていることがあれば教えてください。
野菜と肉入り粥。隣は小学校1年生のご長男 |
朝食は野菜と肉を入れた粥を毎日いただきます。たまに雑穀を入れたりして味に変化をつけています。でも実は、祖母から「朝食は皇帝の食事を」という言葉を聞いて育ったので、本当ならば朝食はたくさんの種類のおかずを食べて栄養を摂り、昼食と夕食は軽めにするという食べ方が胃腸にも負担がかからず、理想的で体に良いと思っています。牛乳と豆乳は体に良いとわかっているのですが、家族全員体質に合わないようで…残念ながら飲んでいません。
――健康法・美容法はありますか?
出産後、乳腺炎にかかってしまいました。病院でも治療しましたが、通院するのではなく週1、2回中医養生館に通って回復しました。「胸部舒通」「舒筋活落」という治療法です。マッサージを通じて胸部の腫瘍の滞りを改善し、気の巡りをスムーズにする方法です。具体的には、まず、木製の浴槽にお湯を張り、雲南の効能別の中薬の粉末を入れて、10分間全身つかります。私が使用した中薬は「浄体排毒」(体から老廃物を出して清める)を目的としたものでした。入浴後、各種アロマオイルをブレンドして胸部のマッサージを行いました。これで3ヵ月後にはほとんど治りました。
ビタミンEの乳液 |
北京市祟文区にある北京医院1階の薬局売店で販売している「ビタミンE乳液」です。同僚でとても顔の肌がキレイな女性がいて、どのように手入れをしているのか聞いてみたら、この乳液を毎日使用しているとの話でした。乳液ボトルには「全身に使えます。入浴後に使用するとさらに効果がある」と記されてます。私は特に手に効果がありました。冬でも、あかぎれやひび割れになりません。潤いが持続します。値段も100ml、6.8元(6.8元は2011年9月現在で約90円)でとても手頃です。
――最後に一言
日本の方に私がお勧めする好きな場所は、北京市の「南羅鼓巷」と「煙袋斜街」です。レトロな中国雑貨のお店も多く並び、観光客でにぎわっています。近くには「後海」という湖もあり、休日や夜、後海周辺を散策するととても心地良く気分転換にもなりますよ。
吴彤(37歳)中国・吉林省生まれ。上海外国語大学日本語学科卒業後、外交関係の仕事に就き、国際交流員として鳥取県米子市で2年間働いた経験を持つ。既婚、1児の母。写真は勤務風景だ。 |
<取材を終えて>
吴彤さんのお勧めする「ビタミンE乳液」を私も買いに行きました。午前9時過ぎに北京医院の薬局売店に到着した時には20人以上が並んでいました。ほとんどの客が10本から20本の大量購入をしています。ダンボール箱で数箱買っていく人もいます。20分ほど並びやっと手に入れ、売店を出ようとしたらさらに長蛇の列。30人以上並び廊下にまで人があふれていました。使用した効果のほどは…並ぶだけのことはありました!夜、化粧を落としてこの乳液を塗りこみ、翌日の朝洗顔してもまだ潤っています。値段も安いので体にも惜しみなくたっぷり塗れます。北京の強い乾燥でも肌がプルプルもちもちとし、乾燥対策に手放せなくなりそうです。そして、さらなる効果を期待しているところです。
馬島由佳子 静岡市出身。 外務省在職中に赴任先の北京で中国医学、特に中薬に魅了され、2001年帰国退職後、財団法人交流協会で働きながら東京・本郷にある北京中医薬大学日本校で学び、2008年に国際中医師の資格を取得した。 現在、『人民中国』インターネット部に勤務。 |
人民中国インターネット版 2011年10月10日