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氷雪とグルメ 厳冬の魅力

 

ロシア料理でカロリー補給

この天地も凍る季節には、市内でロシア料理店を探し、思い切り肉を食べスープを飲んでカロリーを補給することが絶対に必要だ。ハルビンにはロシア料理店が多いが、出される料理の種類はどこも大差ないので、最も定番のボルシチ、ビーフストロガノフ、タラの包み焼きなどを頼めばいい。それに加えてウォトカを一杯注文する手もある。ロシア料理は肉が主体で野菜が少なく、ほかの場所で食べるとしつこく感じることもあるけれど、それが冬のハルビンにはちょうどよく、本当に満足感を味わえる。

もし、ハルビンにいくつかある国営の老舗ロシア・レストランに行くなら、そこでは料理以外に環境も味わいたい。それらの大部分は美しいロシア式建築で、精巧で美しい彫刻や骨董級の装飾品も見ることができる。一方、メニューがプリンターで打ち出しラミネートしただけの貧弱なものだったり、厨房の入り口で声を張り上げて注文を伝えるウェートレスがいたりもする。さらに、客席には街頭にでもいるかのように弁舌をふるう声が響いているなど、高級な舶来文化と土着の日常が混在していて、ハルビンでロシア料理がどれほど大衆化しているかが見て取れる。

ロシア料理は食べ付けないというなら、小さな地元料理店の土鍋セットで体を暖めるというのも悪くない選択だ。土鍋にはこくのあるスープが張られ、春雨、白菜、豚肉だんごなどの食材がぐつぐつ煮込まれている。安くて食べごたえたっぷり、白いご飯が進むこと請け合いだ。極寒の日に暖かな室内で食べる熱々の土鍋料理は、きっと心まで温めてくれるに違いない。

純ロシア風店構えの「露西亜西餐庁」は中央大街でもよく知られるレストランで、人々に深く愛されている 1906年建設のモデルンホテル(馬迭爾賓館)は中央大街89号にある。ホテル内の「馬迭爾西餐庁」はつとに有名で、多くの観光客でにぎわう

地元料理店で出されている土鍋料理セット

 

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