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『南方人物週刊』静かに進む教育改革

『南方人物週刊』2013年10月28日

静かに進む教育改革

中国は2001年から、基礎教育カリキュラムの改革に着手している。十数年の間にさまざまな改革案が出現したが、従来の教育モデルとの違いは、子どもたちのトータルな成長の重視にある。児童生徒を、知識を詰め込む道具、試験のための機械と見る意識を変えようとしているのだ。  

しかし、これらの改革案はあまりにも進行が遅いため、「先見の明」を持つ一部の保護者は自ら改革に参与するようになった。こうして、数万人の保護者はわが子の在宅教育を選び、毎年20万人以上が海外へ留学している。同時に、各地で正規の学校教育以外の新たな試みも相次いで行われるようになっている。  

新たな教育理念では、生徒に好奇心を起こさせ、主体的に探求させることを重視している。多くのカリキュラムには教材がなく、教師は指導員としての役割にとどまり、生徒たちが自由活発に議論し、話し合うよう導くだけだ。将来は生徒たち自身が物事に向き合わなければならないからだ。また、道徳教育と美的感性の養成も重視し、個性を伸ばし、健全な人格と強い意志、良い勉強法を身につけられるようにも指導している。

 

人民中国インターネット版 2013年11月

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