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『瞭望東方週刊』豊かになる前に老いてしまう?

『瞭望東方週刊』2013年10月31日

豊かになる前に老いてしまう?  

中国は世界で唯一老齢人口が1億人を上回る国だ。平均寿命の伸びや少子化の影響を受け、将来の高齢化のすう勢は非常に厳しいものがある。中国は豊かになる前に老い、世界でも有数の重い扶養負担を持つ国になろうとしている。  

2035年には納税者2人で年金受給者1人を扶養しなければならなくなるとされ、関係機関は水面下で退職年齢の引き上げを模索しているが、世論調査によると90%の民衆が明確に反対している。中国経済成長の減速に伴い、就職難が定年延長への期待を上回る圧力となっているためだ。  

中国の年金保障体制は制度上ではすべての人をカバーしているが、実際にすべての人々をカバーするのは容易ではない。保険制度の加入は任意であり、多くの若者は低額の基礎年金にあまり魅力を感じていない。しかし平均所得額が低く、地域発展が不均衡な中国にとって、もし保障する標準が高すぎると、財政を圧迫し保障面での拡大が困難になる。

ある専門家は、年金の収入源を増やし、年金の確保と引き上げを実現し、同時に財政と国有資産を社会養老保険基金に積極的に投入、補充する方法が必要だとしている。

 

人民中国インターネット版 2013年11月

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