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『鳳凰週刊』『環球時報』はいかに鍛え上げられたか

『鳳凰週刊』2013年9月25日

『環球時報』はいかに鍛え上げられたか

1日あたりの発行部数は150万部、販売量は中国国内の新聞市場で第3位。『環球時報』が、『人民日報』系の国際情報紙から中国で最も成功した新聞のひとつに成長できた要因は、おそらく中国市場と社会に対する鋭い嗅覚にあると言えるだろう。市場がオリジナリティを求めるならば、すぐさまオリジナリティのある記事を提供し、そして社会が見解を求めるならば、論説に力を注ぐ。ただ、報道の姿勢は一貫して「中国のために発言すること」だ。

業務の遂行において、『環球時報』は「ニュースを見つめる」という制度を設けた。この制度に従って世界を地域別に振り分け、編集記者の各々が一つの地域の重大ニュースを担当する。そして、国内外の主要メディアのリストを作成し、全員が順番でこれらのメディアによる情報に注意を払う。このようにして重大ニュースを漏れなく報道することができるようになった。言葉遣いにおいて「分かりやすさ」を堅持し、極力専門用語は使わず、タイトルにおいても口語を使用している。社員たちは不定期で行われる社内の業務試験に参加し、その点数は勤務評定の項目に含まれ、業務上のミスには罰金が科せられる。社員たちへのプレッシャーは大きいが、彼らの年収は同業者よりもはるかに高く、このような奨励制度によって大勢の人材を集めることができている。

 

人民中国インターネット版 2013年10月

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