皇家糧倉劇場版・昆劇『牡丹亭』
昆曲（昆劇）は「百劇の祖」と言われ、明代（14～17世紀）の中国蘇州にある昆山周辺に源を発しており、中国に現存している伝統劇の中では最も古い演劇の一つだ。昆劇の古典演目『牡丹亭』は、南安郡（現在の江西省大余県）太守の娘である杜麗娘と書生・柳夢梅の恋愛物語を描いている。
今回の劇場「皇家糧倉」は、明代永楽7年（1409年）に建造された故宮と同年代の建築群だ。「皇家糧倉」劇場版の『牡丹亭』は、中国の著名な演劇監督・林兆華氏と昆劇の大家・汪世瑜氏の共同制作によるもので、約600年の歴史がある蔵の遺跡を舞台に創作された当時の昆劇を再現している。役者や楽師たちは明代の服飾スタイルで身を包み、現場の家具や装飾はみな「明代風」で統一されており、マイクや拡声器は一切使用しない。楽屋は観客に開放され、役者の隈取の描き方とプロセスを見物できる。さらに書道の披露など、創意にあふれるアレンジが満載だ。
上演日時 ：毎週金・土曜日19：30（ディナータイムは18：30～19：30）
開催場所 ：皇家糧倉（北京市東城区東四十条22号南新倉国際大厦南側）
入場料金 ：380/580/780/980/1980元（ディナー代込み）
人民中国インターネット版 2014年3月