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『新民週刊』高騰する「学区房」の真相

 

2014年4月28日

 「孟母三遷(子どもの教育には環境が大切という教え)」という昔の考え方は、今や「以房択校(居住地による学校の指定)」に変わりつつある。国家が義務教育の段階で、「就近入学(住宅地ごとに定められた学区内での入学)」を積極的に推進しているという背景の下、我が子が念願の小学校に入学できるようにと現代の「孟母」たちが大金を惜しまずにはたいて、こぞって「名門校」周辺の住宅を購入することにより、「学区房(詳しくは2013年6月号の新語ネット語を参照)」の人気が急上昇した。それに伴い、「学区房」の価格もうなぎのぼりで、北京では1平方㍍あたりの価格が最高で30万元(約490万円)に達したという。

 その原因は、教育資源の投入不足と発展の不均衡だと指摘されている。また業界の関係者も仮に大金をかけたとしても優れた教育を受けられるとは限らないと注意を喚起している。校長の教育理念の方がより重要で、自分の子供に適していることこそ優れた教育に欠かせない要素だという。

 

人民中国インターネット版 2014年6月

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