夢と希望と共に──海上シルクロード特別展
海上シルクロードとは、古代において東洋と西洋を結んだ海路であり、商業貿易を基に、文化と芸術交流をもたらした平和の道でもある。古い歴史を持つこの海路は東アジア、東南アジア、南アジア、西アジアを経由してアフリカ東部にまで続き、太平洋とインド洋を渡り、紅海を経てヨーロッパに入り、その航海の途上にある数多くの港を結んだ。中国、インド、アラブ諸国、エジプト、ローマ、ギリシアなどからやって来た古代の商人たちは、中継運送や直接運送を通じて海上における商業ルートの開拓に力を入れてきた。海路では陶磁器、シルク、茶葉、香料などさまざまな商品が往来したため、「陶磁器の道」「香料の道」「茶葉の道」「白銀の道」などとも呼ばれている。
海上シルクロードは西晋および東晋、隋、唐の各時代における発展を経て、宋および元代には海外貿易において最盛期を迎えた。広州、泉州、明州など当時の国際的な港は、当時の繁栄ぶりを目の当たりにしてきた言わば「証人」だ。明代初期の鄭和による西洋への航海は、帆船時代の航海における未曾有の快挙と言える。本特別展では、中国沿海に位置する各省から重要な遺物が集められており、海上シルクロード発展の足跡が整理されている。
開催期日 :2014年4月25日~6月22日
開催場所 :首都博物館地下1F Aホール (北京市西城区復興門外大街16号)
入場料金 :無料
人民中国インターネット版 2014年6月