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『瞭望東方週刊』流動児童の目に映った都市像

 

2014年6月12日

  上海の復旦大学の学生サークルによる企画で、「農民工」の子どもら20人が「私の目に映る上海」という題で絵を描いた。彼らが完成させた作品中の「都市」には学校や商店、小山、河川はあるが、自分の家は描かれていない。「農民工コミュニティ」で暮らし、「都心」に対する印象が薄い子どもたちにとって、上海タワーと高層ビルに代表される上海は、憧れではあっても帰属感を抱かせるものではない。  

  『中国第6回国勢調査資料』によると、上海で暮らしている児童のうち、10人中4人が「流動児童(出稼ぎに来ている両親と一緒に都市で暮らす農村の子ども)」だ。7~14歳の流動児童のうち、約1/3は在住年数が6年以上になる。0~14歳の人口は、今後20年において中国の最も重要な人的資源となり、流動児童への支援は高齢化が進む中国にとって、人的資源への最も価値ある投資と言えるだろう。

 

人民中国インターネット版 2014年7月

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