『なぜ一六二人全員が助かったか』
藤村三郎 著
2011年の東日本大震災で、一時「全町壊滅」と言われた女川町で働いていた若い中国人たちが全員救われた。この出来事を中国の温家宝総理(当時)は大いに称賛し、中日両国間で広く知られるようになった。本書は、中国語と日本語で出版され、地元の水産会社や町自治会、町民への取材、また中国人研修生の手記を通じて、この奇跡的な出来事の真相を探っており、中国人と日本人の心温まる交流を描いている作品だ。(社会評論社 2014年3月 1000円税別)
人民中国インターネット版 2014年10月