暮らしに寄り添う中国陶磁器の名品を展示
資料・写真提供=中国文化センター
中国文化センターと浙江省文化庁の協力で、1年にわたって浙江省独自の文化を紹介する「浙江省文化年」の展示第2弾「暮らしを彩る龍泉青磁展」が、5月30日に東京の中国文化センターで開幕する。
「龍泉青磁」は浙江省南西部にある数百カ所の窯場で生産された青磁の総称で、しっとりと美しい碧緑の肌合いを持つ、中国を代表する陶磁器として知られる。始まりは三国両晋時代と言われ、唐代中期から五代の頃に量産体制に入り、宋〜元代にかけて最盛期を迎えた。2009年にはその伝統的焼成技術が、陶磁器唯一のユネスコ無形文化遺産に認定されている。
今回は青磁芸術の生活化に着眼するというコンセプトから、総勢86名の作家による88作品が展示されるとともに、伝統的な手動ろくろを常設し、開幕初日の5月30日にはろくろと画花の技法が披露される。また、工芸美術大師で龍泉大窯磁文化研究センター所長の陳愛明氏による講演会も、最終日の6月9日午後3時から行われる。講演会申し込みは中国文化センターのHPイベント案内ページ(http://www.ccctok.com/event/)で受付中(入場無料)。
会場:中国文化センター
展示期間:5月30日(火)〜6月9日(金)
人民中国インターネット版 2017年5月9日