『風雪夜帰人』
本演劇作品は著名な劇作家である呉祖光氏の代表作。1942年に制作され、44年に重慶で初演された。国家大劇院改編版は中国演劇界の多数の卓越した人材を集め、観客から評論家まで、広く好評を博した。
貧しい家柄の出身で京劇の名優である魏蓮生は、演劇の指導をきっかけに、法院(裁判所)院長である蘇弘基の4番目の妻(側室)、玉春と知り合い、愛し合うようになる。彼女のおかげで、魏蓮生は自分が権力者の人形に過ぎず、独立した人格を持つ「人間」ではないということに気が付く。2人は駆け落ちを約束するが、瀬戸際で卑劣な人物に裏切られ、別れを余儀なくされる。20年後、魏蓮生が病気の体で故郷に戻ると、すでにそこに住む人々は変わってしまっていた…。本作品の劇的な展開において、愛情は表面的な華やかさに過ぎない。作品が本当に表現したいのは、独立した人格や自由な生命に対する普通の人の永遠の追求だ。愛情の夢、青春の夢、理想の夢が劇中で互いに引き立て合い、最後には人の心を震わせるパワーをほとばしらせる。
日時 :6月1日~4日、6月6日~11日 19:30~
場所 :国家大劇院戯劇場(北京市西長安街2号)
料金 :180/300/420/500/580/680元
人民中国インターネット版 2017年6月