『外科風雲』
朱朱 著
30年前、医療事故でぬれぎぬを着せられた母親の冤罪を晴らそうと、最先端の医療技術を身に付けた若手外科医の荘恕は、帰国して、母親がかつて勤務していた仁合病院に勤めることになった。初出勤の日、さまざまな利益関係が絡む医療トラブルに巻き込まれ、それにより、同病院の胸部外科で最も優秀な若手女医の陸晨曦と知り合う。2人は仕事を通じて、徐々に親しくなった。だが、しばらくして荘恕は彼女が当時の医療事故で亡くなった患者の娘ということを知る。しかも、その医療事故に関わった医師らは今では同病院の院長や医学界の権威となっている…。本書は今年4月の大ヒット連続ドラマの同名小説。中国で極めて注目されている医療トラブルの題材を正面から取り上げ、現実社会の真実の医療環境を反映し、人と人との衝突、生と死の戦い、医療業界における理想と現実の矛盾などを描写している。 (浙江文芸出版社 2017年5月 78元)
人民中国インターネット版 2017年7月