『螞蟻金服』
由曦 著
アリペイ（支付宝）を代表とする決済プログラムにより、現在、中国は飛躍的にキャッシュレス決済の時代に突入している。その親会社である「螞蟻金服（螞蟻金融サービスグループ）」は、すでに評価価値が世界で最高のIT金融企業になった。だが、2004年に創設されたころは、ネットショッピングサイト「タオバオ（淘宝網）」の決済部門に過ぎず、スタッフはほんの数人、記帳に利用していたのは簡単なデジタルの表だった。たった十数年で、同社は決済分野から始まり、金融業に踏み込み、データと技術で中国の金融業の姿を変えてしまった。本書は同社創業の重要な道のりの全貌を記録しており、会社上層部の重要な決断や技術分野の重要な進展、それから会社のグローバル化の最新の状況についても記している。重要人物と出来事のほか、本書ではグループがいかに組織管理と企業価値観構築を行っているかという具体的な方法についても詳細に報告している。同社の成長の道は中国IT金融企業の成長の縮図であり、中国IT金融企業の創業思想や商業理念、企業文化、運営モデルなどをも含んでいる。 （中信出版グループ 2017年4月 59元）
人民中国インターネット版 2017年6月