『方大曽:消失与重現』
馮雪松 著
方大曽は1930年代の天才カメラマンだ。彼は最初に「七七事変(盧溝橋事件)」の現場に着いた報道カメラマンだった。彼が撮影した大量のマグナム・フォト風の写真は当時、中国の主要メディアひいては西側メディアが中国の抗日戦争を知るための直接的な情報源だった。1937年9月、25歳の方大曽はそのとき戦況が最も緊迫していた保定に行った後、音信不通になり、その後うずもれて、知られることがなくなった。彼が残した抗日戦争の写真はよく使用されるが、彼の名前を知る人は少ない。本書の著者、中国中央テレビのドキュメンタリー監督の馮雪松氏は99年末に方大曽を尋ねる旅を始めた。18年にわたって何度も保定や石家荘、太原、大同などを訪れ、大量の史料を調べ、100人以上にインタビューし、本書とドキュメンタリー番組『方大曽を探して』を完成させた。本書は方大曽の人生、特に一人の戦場報道カメラマンとしての生涯に対する探求と発見を通して、暴力・権力・金銭に左右されず、生活を背景として、命を懸けて写真を撮ったカメラマンの人生物語を明らかにしている。(新世界出版社 2017年7月 68元)
人民中国インターネット版 2017年8月