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蘭陵王

 

 

約1400年前、北斉の人々は蘭陵王・高長恭が勇敢で戦いにたけていたことを称えるため、「蘭陵王入陣曲」を創作した。この曲は唐代に日本に伝わって、雅楽の代表曲の一つになった。その後、戦乱によって中国では伝承が途絶え、1980年代に再度日本から中国に伝わった。  本作は蘭陵王の伝奇的な物語を新たに描き、芸術の象徴の方法を用いて、「精神と仮面」に関する寓話を語っている。劇中の蘭陵王は父親が殺害されるのを目撃したことから、本当の気性を隠して女性のような格好をした弱々しい王子だが、斉后(斉王のきさき)が蘭陵王の男性的な気概を呼び起こすため、先王の遺物である神獣の仮面を彼に渡したところ、仮面をかぶった蘭陵王は不思議にも堂々とした気概が自然と備わり、戦場でも向かうところ敵なしで、同時に冷酷無情で恐ろしく暴虐という極端な性格になってしまった。結局、斉后は自己を犠牲にして蘭陵王が迷いからさめ、本来の自分に戻るよう助ける。本作の音楽が伝統と現代の融合を重視し、古代の西涼楽や亀茲楽の要素を取り入れている点も言及に値する。

 

日時:10月18日~20日 19:30~

場所:国家大劇院戯劇場(北京市西長安街2号)

料金:100/200/300/400/500元

 

人民中国インターネット版  2017年10月

 

 

 

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