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伝統芸術 年画技術を伝える楊柳青

 楊柳青年画は、明末(17世紀中期)に始まり、天津の西郊外にある楊柳青鎮という地名が由来だ。明時代(1368~1644年)に、京杭大運河が開通し、水運が盛んになったため、楊柳青鎮は南から北京へ穀物を運ぶ水路の中継地として栄え、南の紙や水彩絵の具も北に運ばれた。そのころ、楊柳青鎮周辺の年画職人が次々と楊柳青鎮へ引っ越し、年画の製作に取り組んだ。それに、楊柳青鎮辺りは、版木に適したズミを豊富に産出していたため、木版年画は楊柳青鎮を中心に興った。

一人では完成させられない作品

運河が育んだ楊柳青年画

特集 再注目の伝統文化

「一帯一路」建設の一端を担う天津

 隋(581~618年)の時代、京杭大運河(北京から杭州まで約2500㌔の大運河)の開通にともない、天津という都市の原型が形成されていった。この海河・南運河・北運河の三つの川が交わる河口は、早くから人々が住み着き、初めて港が作られ、最初に物流の中心地として形成された場所だ。その後、水運物流の発展にともない、天津市は南方の食糧や絹織物を北方へと運ぶ重要な水と陸のターミナルとして繁栄していった。...

【古文化街】と【天后宮】 よみがえった昔日の繁栄

 清の乾隆年間(1736~95年)の末頃に、画家の江萱が細密画の技法で描いた絵巻物『潞河督運図巻』が残されている。潞河は北運河とも言い、北京の通州北関閘(現在の通州区)から天津を経て海河に合流し渤海湾に注いでいる。大運河と接続しており、元、明、清代には地方で集められた租税の食糧を北京に運ぶ水運の要衝であり、商業交通の要路だった。この絵巻は清の乾隆年間の潞河の盛んだった水運、経済、商業取引、民俗についての記録でもある...

【泥人張】 芸術で歴史を記録する

 中国の著名な近代画家徐悲鴻は、ある芸術評論文の中で次のように書いている。「もし誰かあるいは何かが賛美に値しないなら、私は何も言わない。もし誰かが一芸を持ち、それがかつて誰もなし得なかったものだとしたら、私は語気を強めて褒めたたえるのが好きなのだ。20年前に『泥人張』(張式泥人形)について書いたのがその一例だ」...

【老美華】 「孝行」で知られる布靴

 中国では、故郷を離れて働いている人々は春節を迎えると父母へのおみやげを抱えて帰省するものだ。もし天津人に両親への贈り物に何を買って帰ればいいか相談したら、十中八九同じ答えが返ってくるはずだ。それが「老美華」だ...

【風箏魏】 小さなたこに大きな知恵

 風箏魏の名は天津の有名なたこづくり職人魏元泰(1872~1961年)から来ている。彼は16歳からたこづくりを始めた。たこに対する造詣を深めるため繰り返し鳥類や昆虫の飛ぶ姿を研究し、またそれらの身体各部の比率などの関係を研究していった。数年の試行錯誤の末に出来上がった風箏魏の作品は、その造形の美しさ、真に迫った形状、仕上がりぐあいの見事さでよく知られるようになった...

【蔡氏貢撣】 宮廷献上品から民間に

 中国人はよく「鶏毛蒜皮」と言う。これはニワトリの羽やニンニクの皮のように取るに足らないものという意味だ。しかし、骨董品や工芸品で知られる天津古文化街にある小さな店では、職人がその取るに足らないニワトリの羽を1本1本束ね、精巧で美しい日用品を作り出している...

特集 近代に伝える異国情緒の建築群

通りに残る租界の記憶

 天津で五大道の名を知らない人はいないはずだ。五大道を歩けば、異なる風格を持って建ち並ぶ大小さまざまな洋館に興味を持つだろう。華麗で異国情緒漂うこれらの建物の所有者は誰だったのか? 彼らはどのように暮らしていたのか? どんな物語があったのか? ぜいたくの限りを尽くした上海租界とは異なり、これらの洋館は神秘的な色合いを帯び、周囲と隔絶したムードが漂っている...

中・欧折衷に込めた自尊心

 五大道の重慶道に位置する慶王府は「五大道小洋館の頂点」の名声を博している。1923年に建てられたこの豪邸は、清朝最後の大総管太監(宦官の最高位)だった小徳張(1876~1957年)が自ら設計し、建設を監督した私邸だ。2年後、清朝皇室の一員だった慶親王載振(1876~1947年)に売却され、正式に「慶王府」と命名された...

洋務運動から啓蒙運動へ

 2度のアヘン戦争で惨敗を喫し、清朝政府はようやく「天朝上国」という中国中心主義の夢から醒めた。1861年、恭親王愛新覚羅奕訢をはじめとする洋務派はさまざまな困難に立ち向かい、30年にわたる洋務運動を開始した。1870年、洋務派のリーダーの1人李鴻章(1823~1901年)は直隷総督兼北洋大臣の職に就き、北方洋務運動の重心を天津に置いたのだった...

周恩来夫妻の第二の故郷

 厳復が訳した欧米の著作は、中国近代思想に希望の光をもたらし、多くの青年の心に存亡の危機にある祖国の救済と近代国家建設に対する情熱の炎を植え付けた。その中には天津でお互いを知った周恩来(1989~1976年)と鄧穎超(1904~92年)夫妻もいた...

お役立ち情報

2018年 中国の法定休日スケジュール

元旦:1月1日休み(12月30日から1月1日まで3連休)
春節:2月15日〜21日まで7連休、2月11日(日)と2月24日(土)は振替出勤
清明節:4月5日休み(4月5日〜7日まで3連休)、4月8日(日)は振替出勤
労働節:5月1日休み(4月29日〜5月1日まで3連休)、4月28日(土)は振替出勤
端午節:6月18日休み(6月16日〜18日まで3連休)
中秋節:9月24日休み(9月22日〜24日まで3連休)
国慶節:10月1日〜7日まで7連休、9月29日(土)、9月30日(日)は振替出勤

「城市卡」でタクシー代を決済

 天津市内のタクシーが、カード決済端末を導入。タクシーメーターにつながり、メーターの金額と燃料費1元を追加して精算できる。バス・地下鉄用の「城市卡」でスキャンするだけなので、支払いが簡単になる。現在、千数台のタシクーに配備されているが、これからすべてのタシクーに配備する予定。

天津で全面的に荷物検査を実施

 2015年1月1日より天津の地下鉄1~3号線及び9号線においての荷物検査が完全導入された。今後、改札を通る前に荷物検査(X線)と身体検査が必須となる。今回の安全強化は約3億元をかけ行われ、今後も順次液体検査機器などの設置を進めていく予定だ。