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日本で広がる友情の輪

 

山梨と四川を結ぶ支援の絆

 

(山梨県日中友好協会 理事長 『人民中国』愛読者 神宮寺 敬)

 

1985年、山梨県は四川省と友好関係を締結し、毎年、訪問団を派遣し交流を続けてきた。また甲府市と成都市と、峡中地域の四市町は都江堰市と友好都市関係を締結し、友好を深めている。

 

山梨県では成都市のために募金活動が行われた(筆者提供)



 

四川汶川大地震の発生後、各首長は直ちにお見舞のメッセージを相手市長に送り、横内山梨県知事は300万円、議会は200万円の計500万円の義援金を贈った。甲府市は100万円、宮島市長と上級職員で68万円、議会議員より32万円の計200万円を贈るとともに、一般職員、市民に募金を呼びかけた。

 

山梨県日中友好協会は、見舞金を本部に送ると共に、四川省婦女連と交流のある女性部が先頭に立ち、会員、県民の募金に努力している。県内のテレビ、放送、新聞も特集として報道し、募金の呼びかけ、受付を開始した。山梨の地方紙、『山梨日日新聞』は14日の論説で、「四川省の救助支援の先頭に立とう」と呼びかけた。

 

横内山梨県知事をはじめ宮島甲府市長、藤巻甲斐市長、田中中央市長らから被災地へ心のこもったメッセージが寄せられた。

 

経済界では成都市に事務所を置き職員を派遣している甲府商工会議所が、会員や女性部青年部を動員して募金を集めている。5月28日、山梨県医師でつくるNPO防災ボランティア末広会から医療救護チーム11名が出発した。

 

四川省民と20年来友好交流を続けてきた山梨県民は、今回の大地震で、親戚のような四川省民が大きな災害をうけたと受け止めている。困った時はお互いに助け合うことで友好が進む。この地震を契機に、これからもますます、友好が深まると信じている。

 

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