生産の工業化進む
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夕方になると、市内から業者がやってきて、各ビニールハウスの前で新鮮なキノコを仕入れる
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北京市に出回っている生のキノコの半分は、房山区で生産されたものだ。房山区では、農家がキノコを栽培しているだけでなく、関連の生産企業もあり、その生産は工業化されている。たとえば、「格瑞拓普生物技術有限公司」が生産するハクレイタケや田各荘村のエリンギ、長寿郷のエノキタケなどが有名だ。これらの製品は北京だけでなく、ほかの省・自治区・直轄市、さらには海外へも出荷している。
また、菌床加工工場も建設され、生産量は年間8800万個にのぼる。
キノコの栽培方法は地域によって異なり、丁さんのようにハウス栽培をする農家もあれば、不用になった炭坑や坑道、洞窟を利用する農家もある。山地の林の中で自然環境をいかして栽培する人もいる。
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自分たちで栽培したキノコを加工し包装する村人たち
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房山区にはすでに、菌種の研究開発、菌床の加工、生産の工場化、各農家での栽培という産業チェーンが形成され、キノコ栽培に携わる農家は5500戸以上、栽培面積は450万平方メートル、年間生産量は1万6000トンに達する。 (馮進=写真 侯若虹=文)
参考データ
▽房山区の総面積は2019平方キロ、人口は87万人。463の村があり、農村人口は48万人。
▽房山区は今後、よりレベルの高いキノコ生産企業を誘致し、乾物、缶詰、パック商品などの開発を進め、年間加工量5000トン以上を目指す。山地では、野生、半人工栽培を促進し、自然のままのキノコを維持できるようにする。
▽南河村の世帯数は420世帯、人口は1280人、耕地は1595ムー。北は拒馬河、南は河北省タク州に隣接する。 |
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