●外灘・バンド
黄浦江と蘇州河の合流点から南の金陵路までの中山東一路沿いの黄浦江西岸は、外灘(英語名:Bund(バンド))と呼ばれ、租界時代の上海の中心地であった。ここには当時の建築物が多く残っている。また黄浦江の対岸には、上海の中でも最も急速に発展しつつある浦東新区の中心である陸家嘴金融・貿易開発区の高層ビル群と上海のシンボル的存在の東方明珠タワーが望める。
黄浦江はさまざまな船が忙しく走り、時折聞こえる汽笛が雰囲気を盛り上げてくれる。夜はライトアップがなされ、1世紀近く前の建築物が幻想的に浮かび上がる。古い上海と新しい上海が一ヵ所に凝縮された外灘は上海一の観光スポットということができよう。
●黄浦江遊覧
上海観光の伝統的な遊覧船ツアー。黄浦江は上海の縮図であるだけでなく、両岸には上海景観の精髄が集まっている。南浦大橋と楊浦大橋は、東方明珠とともに「二竜戯珠」(2匹の竜が珠とじゃれる)の巨大絵巻を描き出している。また、西岸の異国情緒あふれる「万国建築」と東岸の高くそびえ立つ現代建築は互いに引き立て合い、例えようもないほどの美しさだ。鄧小平氏が南巡視察で上海を訪れた際に乗った遊覧船で、往年の上海を懐古し、明日の上海を展望することができる。(遊覧船:35~70元)
●外灘観光トンネル
黄浦江西側の外灘と東側の東方明珠を結ぶトンネル。トンネル内には、ハイテクな手段で次々と変化する不思議な光の世界が広がり、黄色のヒトデ、ピンクの花、いろいろな幾何学模様、生命力があふれる生物などが映し出される。無人運転の透明な車両に乗ってその中を進むと、6つのハイファイ・サウンドが目の前の光彩とともに変化し合い、まるで夢の世界に入ったようだ。 (片道30元、往復40元)
|