祈願石
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北台の頂上には、巡礼者たちが千年以上にわたって積み上げてきた、小石で造った小さな塔が散らばっている。小石の一つ一つは、巡礼者のその時の祈りと信仰の印として積み上げられたものだ。
石を敷いた北台への道
北台は五台のうちの最高峰で、石を敷いた細い道は、酸素切れを防ぐためにゆっくり登らねばならない。
龍王宮
円仁は頂上に着くと、まず龍王宮に詣で、次いで仏殿に向かった。ここで彼は1人の僧に出会った。この僧は三年間飯食をとらず、1日にたった1回昼食に泥土を食べて生きていた。願をかけて、3年間台頂から下りないというのである。私は、やはり冬の間も台頂にとどまるという僧らに出会った。しかし、彼らの部屋はなんと二重窓であった!
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