京劇
清の時代に安徽省で始まった演劇を1870年、乾隆帝の誕生祝いに披露して以来、北京に広まり、その後「京」の文字をとって京劇という名前が付いたと言われています。
舞台に立つのは全員男性です。胡弓や月琴の民族楽器の音色に合わせた歌で芝居を進めていくというものです。男性といっても衣装はド派手で、化粧も目やまゆを強調した隈取りといわれるメークです。特にこのメークは演じる役によって色が決まっていて、例えば有名な「三国志演義」の関羽役は顔を赤くする「紅生」、他にも、つけひげの色(黒、灰色、白)で年齢を表すなど見る人がすぐに分るようになっています。主な出し物は「三国志演義」、「西遊記」、「水滸伝」などで日本人にもなじみがあるものが多いです。北京で一番気軽に行けるのは「長安大劇院」などでほぼ毎晩公演が行われています。
近年は海外公演も増え、世界中に京劇ファンは増えつつあります。最近は欧米人や日本人の中にも本格的に北京の学校に通って京劇の役者を目指す人もいるようです。
|
人民中国インターネット版 2010年9月2日