成語-「衣食足りて礼節を知る」
原文は“仓廪实则知礼节,衣食足而后知廉耻”、春秋時代の斉の国の桓公に仕えた宰相の管仲の言葉です。意味は「米蔵がいっぱいになって人は道徳心を持ち礼儀、節操を知るようになります。衣服や食べ物が足りれば名誉と恥辱の違いも判るようになります。」です。管仲はこの言葉をいつも桓公に伝え、「斉」の国は貿易を広めて財産を増やし、国を富ませて兵を増強して、人民の満足する政治を行いました。 つまり民の望むものは与え、嫌がるものは除いたのです。管仲の財は桓公と変わらないほど豊かだったといわれていますが、管仲の誠実さを知っていた人々からはなんの苦情も出なかったということです。きっと人々も豊かな生活を送っていたからでしょうね。
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人民中国インターネット版 2010年9月30日