中国菓子の王様―月餅(げっぺい)
月餅は中秋の名月にどこの家でも必ず準備する美味しいお菓子で、中国人のイメージにとって、最高のお菓子といっても過言ではありません。「月餅」という名は、南宋時代の書物の中に既に記載されています。当時の月餅は蒸して作られたもので、形はまさに中秋の満月のようだったので、一般では「小餅」または「月団」とも呼ばれていました。見た目にこだわった新しいアイデアの、四角い月餅や花形の月餅を発売する店もありますが、人々のイメージは、月餅は丸いのこそ本物ということです。なぜなら丸い形は再会のしるしのようだからです。――中国人にとって、一家全員が一緒にいて生活するのが一番の幸せなのです。
現代の月餅の作り方は昔よりもっと繊細で、味もかなりたくさんあります。伝統的なこしあん、ナツメあん、胡麻、蓮の実あん以外にも、いろんな種類の果物や緑茶、チョコレート味、更にアイス月餅まで登場するようになりました。月餅の皮は紙のように薄く、表面の模様もとてもきれいで、まさに色、香りと味が全部そろったおいしいお菓子です。
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人民中国インターネット版 2010年9月21日