張春侠=文
工業化と都市化の進行過程で、中国では長期的に都市と農村の二元体制が存在しており、資源はたちまち都市へと集まり、都市と農村の距離は広がり、「三農問題」(農業の低生産性、農村の疲弊、農民の低所得)が、経済構造の調整、発展方式の転換を制約する重要な問題となりつつある。
長年の農村・都市の二元体制の矛盾と三農問題を打破し、都市と農村の全面的な現代化を推進しようと、2003年、成都で都市・農村改革の統一的試行が始まった。
2007年6月、成都と重慶は共に都市・農村総合付属施設改革試験区として認可された。世論は、成都の都市・農村一体化の実践は「中国の農民の命運を変えようとする試み」であり、その核心は都市・農村の二元体制を打破し、農民に都市住民と同様の権利や発展チャンスを与えようとするものであると捉えている。
今や成都の都市化は、大都市が大きな郊外地区を伴って発展するというモデルを形成しつつある。「国家新型都市化計画(2014~2020年)」(以下「計画」と表記)の中でも、成都の経験は優れた成果をあげたものとして、吸収し手本とすべきモデルであるとしている。また、今後、中西部地区を舞台とした都市化の過程の中で、成都の試みは間違いなく重要な参考的意義を持つだろう。
農民を土地の主人に
土地流動で豊かに
農村の都市化の探索
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