湖北省・十堰市 武当山の古建築物群
武当山の最高峰
武当山の頂上にそびえ立つ金殿 |
「紫金城」は天柱峰の頂上を取りまく城壁である。城壁の長さは345㍍。重さ500キロの細長い石が、山の形状に沿って積み上げられている。城壁のもっとも高いところは10㍍に達し、東西南北にそれぞれ木造建築を模した石造りのやぐらがある。これは天門を象徴しているそうだ。紫金城に入るのは、天国に入るようなものなのである。
紫金城に入り、石の階段に沿って天柱峰の頂上まで登ると、銅製の宮殿「金殿」が堂々とそびえる様が目に入る。金殿は横4.4㍍、縦3.15㍍、高さ5.54㍍の建造物で、金メッキが施された銅製の宮殿としては中国最大だ。
殿内には金メッキを施した真武大帝の銅像が祀られている。史書によると、金殿の建造には、純銅20トンと黄金300キロを用いた。まず北京で部材を鋳造し、その後、天柱峰に運ばれ、組み立てられたという。
太和宮の傍らにある皇経堂は、精美な木彫建築で名を知られる |
当時、金殿には避雷設備がなかった。しかし銅製の宮殿は良導体となるため、天柱峰の上で稲妻が光り、雷鳴が轟いても無傷の状態でいられた。このため、金殿は「雷火煉殿」と呼ばれる武当山の奇観の一つとなった。 (劉世昭=文・写真)
アクセス 空路 北京、上海、広州、重慶、深センから襄樊空港への便が毎週ある。襄樊から武当山までは145キロ。うち、132キロは高速道路。 鉄道 北京、上海、広州、廈門、武漢、青島、成都、西安などの都市と武当山を往復する列車が毎日40本あまりある。 武当山風景区内の交通 環境にやさしい遊覧車が走っている。チケットは70元/人。夏場は6時から19時まで、冬場は7時から18時半まで。 観光シーズン 武当山は亜熱帯の季節風気候に属し、高度によって天気や気温が変わる。最適な観光シーズンは春と秋。年間平均気温は、標高1200~1600メートルの地帯が8.5度、標高750~1200メートルの地帯が12度、標高750メートル以下の地帯が15.9度。 |
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