『熟年』
伊北 著
本書は、中国式介護の難局を客観的な視点で反映させた長編小説で、介護問題が平凡な一中国人家庭にもたらした辛酸甘苦を描いている。三世代の家庭において、老年層は晩年に差し掛かり、病気と孤独に直面せざるを得ない。中年層は年老いた親と子どもの世話をしながら、本人たちもまもなく老年期に入るため、ストレスが大きい。若年層は、まだ経済的に親に依存しているニートもいれば、すでに両親の介護について心配し始めている者もいる。同時に、故郷を離れての介護や都市間の差別などにより、介護問題はいっそう複雑になっている。
(長江文芸出版社 2013年11月 32.8元)
人民中国インターネット版 2014年3月