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失独现象

 

[一人っ子喪失現象]

 「失去独生子女」の略語で、病気や不慮の事故で一人っ子を亡くし、すでに高齢となった両親がもはや再び子どもを生むことができないという情況を指す。現在、中国で最初の一人っ子世代の親たちが高齢期に入り始めた。高齢になって、子どもを失うのは非常に悲しいことだ。これも中国の高齢化において対処すべき新たな問題となっている。衛生部(厚生労働省に相当)の統計によると、2012年までに一人っ子を亡くした家庭の数は100万世帯を超え、しかも毎年約7万6000世帯というスピードで増加している。家族による高齢者の介護は、中国で最も重要な扶養スタイルだが、一人っ子を亡くすと親は老後に困難な状態に陥り、国家や社会に頼ることしかできない。そして現在に至るまで、援助制度がまだ整備されていない。経済的な支援だけでなく、精神的なケアも不可欠だ。多くの「失独者」(一人っ子を失った親たち)は一般の老人ホームへの入所を望まず、彼ら専用の老人ホームが建設されることによって、同じ境遇の人々が互いに慰め合いながら暮らせることを望んでいる。

 

人民中国インターネット版 2015年2月

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