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『収山』

常小琥 著 

『引退(仮訳)』

 

本書は生っ粋の「北京語」で書かれた小説。1970年代末から1980年代初までの北京の国営レストランと、そこで働く「伝統技術が何より重要」と信じる料理人たちの物語を描くことで、北京の古い食文化の精神とその衰退の過程をふり返っている。若い料理人の屠国柱は師匠から北京ダック作りで有名な葛清について技を学ぶよう言われた。弟子に裏切られたことのある葛清の信頼を努力と真っすぐな心で勝ち取り、北京ダック作りの秘伝を受け継いだ。屠は料理を学ぶ過程で伝統料理の精粋を理解し、会得した。一方で、効率化、近代化、功利性を追求する時代の流れによって伝統料理の理念と技が日に日に衰退していく様子もまた目の当たりにすることとなる。 (訳林出版社 2015年12月 32.8元)

 

 

人民中国インターネット版  2016年4月

 

 

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